今回は、K様の声をご紹介します。
ご家族は「パワーリハビリに取り組む以前は、何事にも無気力であり、デイサービスの利用も嫌がって休んでいました。本人の思い通りにいかない時は、よく怒っていたし、自分の失敗を隠そうともしていました。また、家族がご飯を作っていても、居間でただ座って待っていました。このまま何もしないで、寝たきりになるのではないかと心配していました。」と話されます。
ご家族は、パワーリハビリに取り組んで、4か月ほど経過した頃から、本人の行動が変わってきたように感じたそうです。台所にご家族が立っていると、「何かする事はないのか?」と聞き、何も言わなくても自分から味噌汁を温めていたそうです。デイサービスの利用も今では楽しみにしているそうです。自分が不安な時は、娘さんに声を掛けて頼る様になったとの事で、それが嬉しいとも話されていました。
K様は、初めからパワーリハビリに積極的であった訳ではありません。まずは、馴染みの方とパワーリハビリ室に来て頂き、水やジュースを飲み、見学をしていただきました。徐々にですが、馴染みの方がパワーリハビリを行っていると、「自分にはやらせないのか?」と、興味のある発言が出はじめ、定着するに至ったのです。パワーリハビリの取り組みを進めるうちに、日常生活でもタオルたたみや、デイサービスの昼食準備を手伝っていただける様になりました。
この様な取り組みを、ゆっくりと本人のペースに合わせ、半年以上の期間を掛けて行っていきました。「少しくらいもの忘れをしても、元気に過ごせれば良い」というご家族の言葉が印象的です。今後も更に元気に過ごしていただきたいと思います。