当施設では、自立支援介護の一環として、ミキサー食や刻み食を廃止し、利用者さん全員が食事を楽しめるよう「常食化」に努めています。食感を楽しみつつ、箸で食べられるよう、自然の食材を使った食事提供と食事形態の研究を進め、昨年11月に開催された全国老人福祉施設研究会議で発表したところ、優秀賞に選出されました。
食事形態を考えるうえで、ミキサー食は食感が悪く、水分を加えて作るのでカロリーが低く、箸で食べることができないため、食べる喜びを感じにくいことが特徴です。刻み食は、むせやすいところに問題があります。そこで、それらを解決するため、当施設独自で、カロリーを確保しつつ、食感を楽しめる手作りの嚥下食を開発。
また、常食でありながら軟らかく噛みやすい、食べやすさに配慮した食事、常菜2も開発しました。
また、食の細い利用者さんのためには、きな粉入りの豆乳プリンなど、手作りの栄養補助食品も提供しています。
楽しみながら、箸でご飯を食べられるようになるには、食事形態の工夫だけでなく、環境づくりなど、各専門職の力が重要になります。全職員が、それぞれ連携を図りつつ、利用者さんが食事を楽しむことができるように、これからもおいしい食事を提供していきます。